『三つ子の魂』
 未知が真由実の元へ転がり込んでくる。別れた彼氏とまだ住んでいる未知。新しい彼氏を家に呼んだところ、そのまだ住んでいる別れた方の彼氏が帰ってきて気まずくなったというのだ。幼なじみの真由実は、未知が小学校の頃からずっとそんなふうに男女のもめ事を引き起こしていた昔話を始める。

 ただ単に幼なじみの女の子二人がしゃべりまくる話。もしも、初対面であったなら、そのダメぶりを指摘し、改善策を提示するかもしれないが、幼なじみ故に、そのダメな部分の改善は諦められていて、つっこむところ、同意するところ、反論するところが微妙に、見ている観客の感覚とずれている作品。もちろん、それが狙いですし、なぜこの二人はこんなに(自分の感覚と)ずれているのだろう、そこはつっこむところじゃないのか、おいおい・・というのが深いところでひっかかりながら、表面で進行している事件で笑ってもらえれば、と思って作りました。